エンジニアから管理職になる時の悩みは、技術から離れてしまう事による「将来への不安」です。生涯のキャリアを管理職or技術職かで悩まれて、定年までエンジニアで過ごす方も多くいます。
管理職になったらなったで、メリットも沢山ありましたのでまとめてみました!
組織をまとめる力がつく
エンジニアではできなくて管理職だからできること。それは、組織をまとめることです。
もちろん、最初から上手くできるわけではありません。メンバーである多くのエンジニアをまとめていく事は本当に大変です。メンバーのなかには、自分よりも技術力のあるエンジニアだっています。だから、最初はコミュニケーションの力が足らずに、メンバーとの間で、ギクシャクすることだってあります。
ここで課長という権威を使って、メンバーの意見を抑え込む事もできますが、それは長期的に組織の雰囲気を悪化させる原因にもなります。
管理職になりたての時に、やはり経験が足らず、ついやってしまいがちな事はメンバーにやって欲しい事を一方的に指示するにすぎない管理手法をとってしまう事です。
経験上、もっとも重要な事はメンバーの意見を聞くことです。メンバーとの対話から関係性が始まると思ってください。
もし、あなたがメンバーとの対話ができないとすれば、原因はあなたにあります。課長になったばかりのあなたは、メンバーからの期待や、上司からの期待を心の中で一身に背負いこんでいる事でしょう。その責任を感じてしまったら、気軽に部下と会話する事すら難しくなってしまいますよね。
メンバーが抱えるすべての問題を解決しなければならないとの思い込みは、全部捨てた方が良いです。そうすると楽にメンバーと話しができる様になると思います。
こうやって管理職を続けていると、いつの間にか「組織をまとめる力」ついていきます。「組織をまとめる力」は多くの人間関係の構築に役立ちます。会社の組織だけでなく、友人関係や家族の関係性も上手につくれる様になるので、管理職の経験はあなの人生の中で本当に役に立つこと間違いありません。
若手を育成する楽しみがある
面白いのは、若手を育てる事です。特に、新人を育てるのは無性に楽しいですね!
私の経験から育成の最重要ポイントは、「考えさせる事」と「教える事」のバランスをとることです。育成の最初の段階は、「教える」事に集中した方が良いです。やはり、若手を早期に戦力にする事が重要ですから、仕事をするのに必要な知識を徹底的に叩き込む事から始めます。
次に、若手がある程度の仕事をこなせる様になると、「考えさせる」事を仕事の中に盛り込んでいきます。
例えば、お客様への提案書を作成するとき、
「お客様の課題は何か?」「どの様にお客様の課題を解決するのか?」「提案する解決策の訴求ポイントは何か?」等です。
こうやって、質問を上手く使いながら、あなたが仕事をする上で大切にしているポイントを意識させる様にします。こうやって考えさせる事を習慣にしていくと、仕事をする上で大切な「創造力」を身についていきます。
注意点は、愛情を持って若手に接してください。部下を育てるための質問が、詰問になっている光景をよく見ます。
メンバーで結果を創る
私が、まだ社会人2年目の時に、当時のお客様の部長の方と会食をする機会があって、その時に言われた一言が今でも心から離れません。私の人生の教えにもなっています。
それは、
「管理職の仕事は2つしかない、1つめは人を育てる事だ、2つめは育てたメンバーで結果を出すことだ!」
私が管理職になった時、この言葉を肝に命じ「組織でメンバーと良い結果を上げる事」を意識しています。そのためには、自分の能力をフルに発揮しようと思ってます。
これまでも、メンバーと一緒にプロジェクトを実行している時、もちろん苦しい時は沢山ありました。
家に帰れなかったり、お客様に強烈に叱責を受けたり、トラブルで他の人たちに迷惑をかけたりで、ストレスが半端なく大きくのしかかってくる時があります。この様なプレッシャーは日常茶飯事です。
プレッシャー多い状況だからこそ、私が管理職としてメンバーをマネジメントする時に思っているのが、
結果をだすためには、深刻にならず真剣になる事です。
深刻な時は笑う事するらできなくなります。
だから時には冗談を言い合い、笑いながらプロジェクトのメンバーのガス抜きをします。
一体感を作りメンバーと一つの結果をつくりあげる事。
これが、管理職の仕事のやりがいでもあります。